変形性膝関節症の原因とは?症状や治療法・予防するためのポイントも徹底解説!

「変形性膝関節症って何?」
「変形性膝関節症の原因や症状は?」

そんな方に向けて、変形性膝関節症の原因や症状、治療法、予防するための方法などについて解説していきます。

この記事のもくじ

そもそも変形性膝関節症とはどんな病気?

変形性膝関節症は膝の関節にある軟骨の質が低下することにより、主に歩行時に膝に痛みを感じる病気です。特に女性や高齢者に多いといわれています。

関節のクッションのような役割を果たしている軟骨が加齢や筋肉量の低下などによりすり減り、膝関節の骨と骨の隙間が狭くなり骨が変形してしまうケースもあります。

初期症状としては「階段を上る際に痛みを伴う」「歩行は問題なくても正座は痛くてできない」といったケースがあり、だんだんと進行するにつれて「O脚になる」「平地での歩行もつらい」などといった可能性も。

また人によっては関節を覆っている関節包という繊維膜の内側に炎症が起こり、そこから黄色っぽい粘り気のある液体が分泌され、膝に水が溜まる状態になってしまうリスクもあります。

男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。主な症状は膝の痛みと水がたまることです。

引用元:日本整形外科学会

変形性膝関節症の症状とは?
初期から末期までの経過を解説!

変形性膝関節症の症状には初期症状や中期症状、末期症状があり、最終的に日常生活にも支障をきたすので注意が必要です。しっかりと症状を知ったうえで、できるだけ早めに対処するといいでしょう。

  1. 初期症状:膝を使った動作に痛みが生じる
  2. 中期症状:持続する痛み・膝の腫れ
  3. 末期症状:移動困難になり日常生活にも支障がでる

①初期症状:膝を使った動作に痛みが生じる

変形性膝関節症の初期症状では膝を使った動作に痛みを感じるケースが多く、はっきりとは分からないような痛みを感じる傾向にあります

また膝を使った動作をしはじめたタイミングで痛みを感じる傾向にあるため、ベッドから起き上がったり歩き出したりする際に違和感を覚える場合は要注意です。

膝を使った動きはじめに違和感や痛み

膝を使った動きはじめに違和感や痛みを覚える場合、変形性膝関節症の初期症状である可能性が高いです。

特に多いのが起床時や歩きはじめ、椅子から立ち上がりで、膝に違和感がある、何となく動かしづらいといった感覚からはじまる傾向にあります。

階段昇降時の痛み

変形性膝関節症の特徴的な初期症状として、階段昇降時に感じる膝の痛みが挙げられます。

特に階段を降りる際に表れやすいといわれているほか、階段昇降時には歩行時よりも負担がかかりやすく、体重の4~6倍程度の負荷がかかるケースもあります。

②中期症状:持続する痛み・膝の腫れ

変形性膝関節症の中期症状には痛みが持続する、膝が腫れるなどといった特徴があり、動きはじめだけでなく動作中も痛いかが目安の一つになります。

また膝を曲げきる・伸ばしきることができない場合も中期症状として見られ、末期症状に近づくにつれて脚が変形してしまうケースもあります。

膝の動作中に継続する痛み

初期症状とは違い、膝の動きはじめだけでなく動作中も痛みが継続する場合は中期症状の可能性が高いです。

歩行時では最初の1~2歩だけでなくずっと痛みを伴うほか、特に重量のある荷物を持ちながらの歩行が難しくなる傾向にあります。

膝を曲げきる・伸ばしきるができない

変形性膝関節症は膝関節を変形させてしまうため、膝を曲げきる・伸ばしきることができなくなるケースも。

症状が進むにつれて膝を曲げられる角度が小さくなっていき、最終的には正座ができない、膝をまっすぐに伸ばせないようになります。

脚の変形

中期から末期症状にかけて脚が変形してしまうケースもあり、膝関節の隙間が狭くなることにより引き起こされると考えられています。

また元に戻る可能性は低いともいわれているので注意が必要で、そのまま放置しているとO脚に近づいていきます。

両足の膝の間隔が広がりO脚になる

変形性膝関節症の症状が進むにつれ、両足の膝の間隔が広がりO脚になる傾向にあります

またどんどんとO脚になるにつれてまっすぐ歩くことも難しくなる可能性があり、外見的な変化でいうと、がに股のようになってしまうリスクもあります。

③末期症状:移動困難になり日常生活にも支障がでる

変形性膝関節症の末期症状では痛みや違和感があるだけでなく、移動が困難になるほどに支障が出てしまいます

ここまで進むと歩くことすらままならないようなレベルで、人によっては杖や車椅子を使用した生活になる可能性もあり、日常生活にも支障をきたしてしまうので注意が必要です。

移動が困難になる

変形性膝関節症の症状が進むと移動が困難になるケースもあり、一人で歩くこともままならない状態にある可能性も。

杖や車椅子などを使用する必要が出てくる可能性があるほか、運動できない・外出できないことによる脳の認知機能の低下を引き起こしてしまうリスクもあります。

脚の変形が非常に顕著になり極端なO脚やX脚になることも

変形性膝関節症の症状が末期になると、脚の変形が非常に顕著になり極端なO脚やX脚になってしまうケースもあります。

特にO脚の場合は膝の内側、X脚は膝の外側の軟骨がすり減っていき、膝関節を曲げたり伸ばしたりする行為がより難しくなります。

安静にしていても痛みに襲われる

変形性膝関節症の末期症状として、安静にしていても痛みに襲われる状態に陥るリスクもあります

ただ立っているだけ、横になっているだけでも膝に痛みが伴い、ひどい場合には痛みにより夜中に目覚めてしまうケースもあるので注意が必要です。

変形性膝関節症の原因とは?
6つのポイントをチェック

変形性膝関節症の原因としては加齢や肥満、O脚などが挙げられ、膝への負担が大きい仕事も影響する可能性があります。

しっかりと原因を見極めることにより膝への負担を減らせる可能性もあるので、どんな原因で膝が痛いのかをチェックしてみるといいでしょう。

  1. 老化・加齢によって
  2. 肥満による膝関節への負担
  3. O脚の人はスラストという横揺れによる膝へ負担
  4. 膝への負担が大きい仕事が影響
  5. 遺伝によるもの
  6. 女性の場合「女性ホルモン」や「筋肉量」

①老化・加齢によって

変形性膝関節症になる原因として多いのが老化・加齢で、年齢を重ねるにつれて軟骨がすり減ってしまうのです。

軟骨は骨と骨の間にありクッションのような役割があるため、軟骨がすり減ると滑らかな動きが阻害されてしまいます。

ひどい場合だと軟骨が摩耗により消失してしまうケースもあり、だんだんと膝の隙間が狭くなることにより痛みが生じます。人によっては軟骨がカバーしていた骨が異常増殖し、トゲ状の骨である骨棘を形成するのも特徴です。

また年齢を重ねるにつれて筋力が落ちるため、もともと膝周りの筋肉が負担していた負荷も骨や軟骨に集中し、結果的に軟骨がすり減っていってしまう傾向にあります。

画像引用:日本整形外科学会

②肥満による膝関節への負担

年齢に関わらずに原因として多いのが肥満による膝関節への負担で、特に急激な体重増加は膝を傷めやすい傾向にあります。

膝にかかる負担は歩行時で体重の3倍程度、階段昇降時で6倍程度ともいわれており、体重が重くなるとともに膝への負担も大きくなります

体重が増えてから膝に痛みを感じるようになったのであれば、無理のない範囲で体重を落とすのが良いでしょう。

体重増加により膝を傷めてしまった場合は運動を避けてしまいがちになりますが、ますます悪循環に陥ってしまう可能性もあるので注意するといいでしょう。

③O脚の人はスラストという横揺れによる膝へ負担

変形性膝関節症になる原因としてO脚も挙げられ、もともとO脚の人はスラストという横揺れが出やすく、膝に負担をかける要因ともなっています。

日本人の多いO脚は両膝の間が開いているような状態で、膝の外側よりも内側に体重負荷が偏る傾向にあります

そのため骨や軟骨が損傷・変形しやすいほか、骨の距離が近いことから軟骨がすり減りやすくなり、結果的に変形性膝関節症の原因となってしまいます。

また一度発症するとより負担が大きくなりよりO脚になるという悪循環に陥るリスクもあり、ひどい場合だと膝の曲げ伸ばしすらもできない状態になります。

④膝への負担が大きい仕事が影響

変形性膝関節症には膝への負担が大きい仕事も影響しており、日頃から膝に負担がかかる動作をしている人は要注意です。

膝への負担が大きい仕事には農業や運送業、建設業(大工)、デスクワーク、長時間立ちっぱなしの接客業などがあります。

動作としては立ったり座ったり・立ち上がったりしゃがんだりのくり返しが多い、長時間座っている・立っている・歩いている、急な方向転換やストップを行うなどといった行為は膝に負担がかかりやすいです。

仕事以外ではテニスやサッカーなどのスポーツを趣味にしている場合も注意で、日常的に膝に負担をかけすぎている可能性があります。

⑤遺伝によるもの

変形性膝関節症の原因として遺伝も関係していることが分かっており、遺伝により変形性膝関節症になりやすい可能性も。

変形性膝関節症の発症に関わるDVWAという遺伝子の存在も判明しており、DVWAに特定のDNA配列がある場合は発症リスクが高いと考えられています。

⑥女性の場合「女性ホルモン」や「筋肉量」が影響

女性の場合は女性ホルモンや筋肉量も発症要因として影響しており、変形性膝関節症に女性が多い一因ともいわれています。

男性と比べ、女性は筋肉形成に関わるテストステロンが少ないので筋肉量が少ない傾向にあり、もちろん膝周りの筋肉も女性のほうが平均的に少ないです。

そのため膝にかかる体重負荷が筋肉で吸収しにくく骨や軟骨へのダメージになりやすく、結果的に変形性膝関節症を発症してしまう可能性が高まります。

またエストロゲンという女性ホルモンは軟骨形成に必要ですが、エストロゲンの分泌量は閉経後に減少してしまうことも原因と考えられています。

変形性膝関節症の診断

変形性膝関節症は問診や診察(主に触診)により膝の痛みや腫れ、関節の状態などを確認し、レントゲン検査(X線撮影)を行ったうえで診断されます

問診では主に膝の痛みに関する自覚症状について訊かれ、診察では医師が膝を触って膝関節の曲げ伸ばしにより動きを確認し、その他には膝の腫れや変形、膝関節の不安定性などをチェックするケースもあります。

レントゲン検査(X線撮影)では膝関節の状態を観察するために立った状態で撮影され、変形性膝関節症で見られる軟骨下骨硬化(軟骨の下にある骨が硬くなる状態)や関節裂隙の狭小化(関節の隙間が狭くなる状態)、骨棘(とげ状の骨)などをチェックしてくれます。

画像引用:日本整形外科学会

変形性膝関節症の治療法とは?

変形性膝関節症の治療法は保存療法や薬物療法、手術療法などに大きく分けられます。

それぞれの痛みや腫れ具合などに応じて治療を行ってくれるほか、進行を遅らせたい、痛みを軽減したいなどといった目的にも合わせてくれるので要チェックです。

  1. 進行を遅らせることを目的とした保存療法
  2. 痛みに効果が期待できる薬物療法
  3. 症状の進行度合いによっては手術療法

①進行を遅らせることを目的とした保存療法

保存療法は手術せずに治療する方法で、主に変形性膝関節症の進行を遅らせることを目的に行われます。

具体的にはサポーターや中敷き(インソール)などを使った装具療法、筋力を上げたり可動域を改善したりする運動療法などがあります。

運動療法(リハビリテーション)

運動療法(リハビリテーション)は、主に筋力を上げたり可動域を改善したりする目的で行われます

太ももの前にある大腿四頭筋を鍛えたり、ストレッチを行ったりすることにより、膝の機能を向上させて変形性膝関節症を改善傾向へと働きかけてくれます。

肥満の解消

肥満による体重負荷の増加が原因である場合は、肥満を解消することにより膝への負担を軽減させる治療が行われます

クリニックによっては運動はもちろん、日頃の食事や睡眠などのアドバイスも行ってくれ、さまざまな点から減量をサポートしてくれます。

物理療法

物理療法は膝を温める温熱療法や電気を通す電気刺激療法など、さまざまな物理エネルギーを利用した治療方法です。

他の治療法と組み合わせながら定期的に行うことにより、変形性膝関節症の症状を抑えながら改善する効果が期待できます。

装具療法

装具療法はサポーターや中敷き(インソール)などを使用した治療法で、サポーターは膝を固定することにより痛みが出にくいよう動きを防いでくれます。

インソールは膝にかかる体重の角度を調節することにより、変形性膝関節症の進行を防ぐ効果が期待できます。特にO脚で体重負荷が偏りがちな人におすすめです。

②痛みに効果が期待できる薬物療法

薬物療法は炎症を抑えたり痛みを緩和したりする薬を使用した治療法で、特にひどい痛みで悩んでいる人におすすめできます。

代表的な薬には消炎鎮痛剤がありますが、その他ではヒアルロン酸注射やステロイド注射、PRP-FD注射などの方法もあります。

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射ではヒアルロン酸を注入することにより、膝関節の痛みや炎症、滑らかさなどに効果を期待できます

また運動療法との相性がいいのも嬉しいメリットで、ヒアルロン酸を注入して痛みを緩和しながら運動を行うことも可能です。

ステロイド注射

ステロイド注射ではステロイドという鎮痛作用のある薬剤を注入することにより、ひどい痛みを緩和させる効果を期待できます

とにかく痛みを抑えたい場合に使用されるケースが多いですが、鎮痛作用が強い分、副作用のリスクも高いので注意が必要です。

PRP-FD注射

PRP-FD注射は自然治癒効果を期待できる有効成分を注入する治療法で、自己治癒力を高めて痛みを緩和したり膝の機能を改善したりしてくれます。

膝の痛みが慢性化してしまった人にもおすすめで、一度の治療により長期的な効果を期待できるのも嬉しいメリットです。

消炎鎮痛剤

消炎鎮痛剤は膝に痛みを感じる人におすすめできる治療法で、湿布を貼ったり塗り薬を塗ったりすることにより鎮痛効果を期待できます

消炎鎮痛剤にはアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などがあり、それぞれの症状に合わせて薬剤を選んで治療できます。

③症状の進行度合いによっては手術療法

手術療法は症状の進行度合いが進んでいる場合に行われる治療法で、関節鏡視下手術や人工関節置換術などの方法があります。

運動療法や薬物療法などでは改善が見られなかった場合に検討されるケースが多く、直接的なアプローチにより変形性膝関節症を改善傾向へ働きかけてくれます。

関節鏡視下手術

関節鏡視下手術は関節鏡という関節用の内視鏡により膝の内部をクリーニングする治療法で、膝に小さな穴を2~3か所程度だけ開けて行うので身体への負担も少ないです。

関節内に散らばった骨や軟骨、半月板の破片などを取り除くことで、膝の内部からくる引っかかり感を緩和してくれます。

画像引用:日本整形外科学会

膝関節を温存する方法(骨切り術)

膝関節を温存する方法(骨切り術)は脛骨(すねの骨)や大腿骨(太ももの骨)の角度を矯正する手術で、脛骨や大腿骨を矯正することにより体重負荷を正常化させます。

また膝関節や靭帯を残せるため、術後にスポーツや身体を使った仕事にも復帰しやすいのも嬉しいポイントです。

画像引用:日本整形外科学会

人工関節置換術

人工関節置換術は損傷した骨と軟骨を人工関節に置き換える治療法で、主に変形性膝関節症の症状が非常に進んでいる人に行われます。

術後は1か月程度の入院やリハビリが必要になるほか、人工関節が緩んだり損傷したりしないように注意しなくてはなりません。

画像引用:日本整形外科学会

変形性膝関節症を予防するための方法6選

変形性膝関節症を予防するには大腿四頭筋を鍛える、肥満を解消する、できるだけ温めて血行を良くするなどといった方法がおすすめです。

日頃から予防する運動を行っていると変形性膝関節症になりにくくなるので、膝への負担が気になる人は取り入れてみるといいでしょう。

  1. 大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)を鍛える
  2. 正座はできるだけ避ける
  3. 減量して肥満を解消する
  4. 重いものを持つ仕事は避ける
  5. 洋式トイレを使用する
  6. 膝は冷やさず、できるだけ温めて血行を良くする

①大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)を鍛える

変形性膝関節症を予防する方法として、大腿四頭筋(太もも前側の筋肉)を鍛えるのもおすすめです。

膝の動きにも大きく関わる大腿四頭筋を鍛えることで、膝関節が安定し関節への負担を和らげる効果を期待できます。また、人によっては歩き方の姿勢がよくなるケースも。

大腿四頭筋は床や椅子などに座った状態でも鍛えられるため、ちょっとした隙間時間にも行ってみるといいでしょう。

②正座はできるだけ避ける

変形性膝関節症を予防するために正座はできるだけ避けるのもおすすめで、膝を深く曲げる正座は膝に負担がかかりやすいです。

膝に負担がかからないようにするためにも正座ではない座り方を習慣にし、正座は避けるようにすることが予防につながります。

特に正座が習慣のようになっている場合は床や地べたに座らないようにするといった意識も大切で、できるだけ椅子に座るようにすることを心がけるのもおすすめです。

③減量して肥満を解消する

変形性膝関節症は肥満による体重負荷も原因の一つであるため、体重を減らして肥満を解消することも予防法としておすすめです。

特に体重が増えてから膝に痛みを感じるようになった人は、体重を減らすことにより膝の痛みを軽減する効果を期待できます

また急激に体重が増えてしまった場合は膝へのダメージが大きくなりやすいので、無理のない範囲で体重を落とすようにするといいでしょう。

④重いものを持つ仕事は避ける

変形性膝関節症を予防する方法として、できるだけ重いものを持つ仕事は避けることもおすすめです。

普段から重いものを持つ動作をくり返している人は膝への負担が大きく、さらに体重も重い人はより負荷がかかる傾向にあります。

どうしても重いものを持つ必要がある場合は膝にサポーターを装着し、できるだけ負担を減らすように準備するのがおすすめです。

⑤洋式トイレを使用する

洋式トイレを使用することも変形性膝関節症の予防につながり、和式トイレだと膝を深く曲げないといけないため、膝に負担がかかりやすい傾向にあります。

洋式トイレの場合は椅子に座るような形になるので、和式トイレと比べて膝への負担が少なくなります

近くに和式トイレだけでなく洋式トイレもある場合には洋式トイレを選ぶようにし、少しでも膝への負担を減らすように心がけるといいでしょう。

⑥膝は冷やさず、できるだけ温めて血行を良くする

変形性膝関節症を予防するために膝を冷やさず、できるだけ温めて血行を良くすることもおすすめです。

膝を冷やすと膝周りの筋肉が硬くなったり血行が悪くなったりすることで、筋肉疲労が起こりやすくなる可能性があり、結果的に膝関節への負担を大きくしてしまう傾向にあります。

膝を温める方法としては特別に行う必要はなく、日々の入浴で温めるといった方法でも効果を期待できます。より温めたい人は保温効果のあるサポーターを利用するのがおすすめです。

変形性膝関節症と思ったらやること
自力で治すことはできる?

これは変形性膝関節症かなと思った場合、できるだけ膝に負担をかけずに安静にすることが大切です。

また変形性膝関節症は自然に治癒することがないため、しっかりと治したい人は専門医の治療を受けてみるといいでしょう。

1.膝に負担をかけず安静にする

変形性膝関節症の疑いがある場合は、できるだけ膝に負担をかけずに安静にするのがおすすめです。

何らかの動きにより膝に負担がかかりすぎている可能性もあるため、まずは膝を楽にして安静にしてみるといいでしょう。どうしても身体を動かしたい場合はストレッチがおすすめです。

ただ、長時間座ったままでいると逆に負担になったり、運動不足になったりする可能性もあるので注意が必要です。適度に無理のない範囲で運動しながら膝も休ませるようにすると、膝の痛みが軽減される効果も期待できます。

2.自然に治癒することはないため専門医の治療を受ける

変形性膝関節症は自然に治癒することがないため、しっかりと治したい場合は治療を受ける必要があります

特にひどい痛みを感じている人は自力で解決しようとはせず、すぐに専門医に相談してみることをおすすめします。

専門医による治療ではそれぞれの状態に合わせて運動療法や薬物療法などを行ってくれるため、セルフケアよりも早く痛みを取り除いてくれる効果を期待できます

変形性膝関節症の治療におすすめ
クリニック5選を紹介

次に、変形性膝関節症の治療を行っている人気おすすめクリニックをピックアップして紹介していきます。

ひどい痛みがある人はもちろん、まだ軽度な症状である人も早めに治療することにより悪化することを防ぐ効果を期待できます。

ひざ関節症クリニック

画像引用:ひざ関節症クリニック

ひざ関節症クリニックの施術と料金

メニュー 税込み
運動療法 要問合せ
ヒアルロン酸注射 5,500円
公式サイトはこちら

クリニックの人気ポイント

人気ポイントについて紹介
・完全予約制で待ち時間短縮
・ひざ痛専門の再生医療クリニック
・さまざまな治療法が用意されている
完全予約制で待ち時間短縮

ひざ関節症クリニックは全国14院以上も展開しているクリニックです。また、完全予約制を導入しているので待ち時間短縮の工夫がされています。

ひざ痛専門の再生医療クリニック

ひざ関節症クリニックはひざ痛専門の再生医療のクリニックで、入院・手術せずに治療したい人におすすめです。

医師は全員整形外科専門医であり、20名以上所属しています。

さまざまな治療法が用意されている

ひざ関節症クリニックでは運動療法や薬物療法、ヒアルロン酸注射、寒冷・温熱療法などの治療法が用意されています。

そのため、自分の症状に合った治療法を医師と相談のうえ選ぶことができます。また、PRP-FDを使用した再生医療にこだわっているクリニックになります。

ひざ関節症クリニックの情報

診療時間 9:00~18:00
治療法(メニュー) 運動療法
薬物療法
ヒアルロン酸注射
寒冷・温熱療法
再生医療
手術療法
全国院数 全国14院
保証 要問合せ
初回カウンセリング 3,300円
公式サイトはこちら

 

ガーデンクリニック

画像引用:ガーデンクリニック

ガーデンクリニックの施術と料金

メニュー 税込み
PRP療法 要問合せ
ヒアルロン酸注射 要問合せ
公式サイトはこちら

クリニックの人気ポイント

人気ポイントについて紹介!
日帰りで治療できる
運動器疾患に詳しい医師が担当
PRP療法も用意されている
日帰りで治療できる

ガーデンクリニックは全国8院以上、開院23年以上のクリニックで、膝関節治療では注射による治療を採用しています。

入院・手術せずに日帰りで治療を受けられるので、入院や手術に抵抗がある人におすすめです。

運動器疾患に詳しい医師が担当

ガーデンクリニックの膝関節治療では、運動器疾患に詳しい医師が担当してくれます。

膝以外に肩や肘などの痛みにも悩んでいる人はまとめて相談することもできるので、わざわざ何件も病院へ通う必要がないのはありがたいですね。

PRP療法も用意されている

ガーデンクリニックの膝関節治療ではPRP療法や脂肪幹細胞療法、ヒアルロン酸注射などが用意されています。

特に血小板の成長因子が持つ組織修復能力を利用したPRP療法があるのが魅力です。

ガーデンクリニックの情報

診療時間 10:00~19:00
治療法(メニュー) PRP療法
脂肪幹細胞療法
ヒアルロン酸注射
全国院数 全国8院
保証 なし
初回カウンセリング 無料
公式サイトはこちら

リペアセルクリニック東京院

画像引用:リペアセルクリニック東京院

リペアセルクリニック東京院の施術と料金

メニュー 税込み
幹細胞治療 1,320,000円
PRP 165,000円
公式サイトはこちら

クリニックの人気ポイント

人気ポイントについて紹介
・再生医療を受けられる
・独自の細胞培養技術を採用
・添加物・不純物なしの幹細胞治療
再生医療を受けられる

リペアセルクリニックは東京や大阪に展開している再生医療専門クリニックで、再生医療にこだわっているのが大きな特徴です。

入院や手術をせずに治療を受けたい人にもおすすめでき、わざわざ長期休暇を取ったり膝を切開したりする必要もありません。

独自の細胞培養技術を採用

リペアセルクリニックで採用している幹細胞治療では独自の細胞培養技術を採用しており、フレッシュな幹細胞を多く投与してくれるのが特徴です。

添加物・不純物なしの幹細胞治療

リペアセルクリニックの幹細胞治療には薬品や添加物、不純物などが入っていません。

また身体から採取する脂肪は米粒2~3粒程度であるため、身体への負担が少ないのもおすすめポイントです。

リペアセルクリニック東京院の情報

診療時間 10:00~18:00
治療法(メニュー) 幹細胞治療
PRP
全国院数 全国2院
保証 なし
初回カウンセリング 無料
公式サイトはこちら

ALOHA外科クリニック

画像引用:ALOHA外科クリニック

ALOHA外科クリニックの施術と料金

メニュー 税込み
腹腔鏡下ヘルニア修復術 約120,000円
公式サイトはこちら

クリニックの人気ポイント

人気ポイントについて紹介
日帰り手術で治療できる
・鼠径ヘルニアも改善傾向へ
プライバシーに配慮した完全予約制
日帰り手術で治療できる

ALOHA外科クリニックは鼠径ヘルニアを中心に治療を行っているのが特徴で、日帰り手術にこだわっているクリニックです。

仕事やプライベートなどに忙しい人でも午前中に手術を受け、午後には帰宅できるのは嬉しいですね。。

鼠径ヘルニアを改善傾向へ

ALOHA外科クリニックは鼠径ヘルニアを治療できるのが魅力で、膝周りや脚全体などに違和感を覚えている人は相談してみるといいでしょう。治療は全身麻酔で行われ、傷も小さく目立ちにくいです。

プライバシーに配慮した完全予約制

ALOHA外科クリニックではプライバシーに配慮した完全予約制を採用しており、待ち時間短縮の工夫がされています。

また個室が完備されているので他の患者さまと顔を合わせるリスクが少なく、初めての人でもリラックスした気分で治療を受けられるでしょう。

ALOHA外科クリニックの情報

診療時間 9:00~12:00 14:00~19:00
治療法(メニュー) そけいヘルニア
全国院数 全国1院
保証 なし
初回カウンセリング 要問合せ
公式サイトはこちら

Dr.KAKUKOスポーツクリニック

画像引用:Dr.KAKUKOスポーツクリニック

Dr.KAKUKOスポーツクリニックの施術と料金

メニュー 税込み
PRP療法・PFC-FD療法 58,300円
ヒアルロン酸注射(膝関節) 550円
公式サイトはこちら

クリニックの人気ポイント

人気ポイントについて紹介
整形外科治療&リハビリを受けられる
・さまざまな治療メニューから選べる
完全予約制を採用
整形外科治療&リハビリを受けられる

Dr.KAKUKOスポーツクリニックは整形外科治療やリハビリテーションを行う整形外科で、整形外科治療を受けながらリハビリも受けられるクリニックです。

ただ単に診察や治療だけで終わらず、リハビリにより身体の使い方までも改善傾向へ働きかけられるので、しっかりと治したいと考えている人にはおすすめです。

さまざまな治療メニューから選べる

Dr.KAKUKOスポーツクリニックの治療には超音波治療やリハビリテーション、ヒアルロン酸注射、ステロイド注射などが用意されています。

また薬物療法や運動療法、物理療法などの点からアプローチしてくれるので、さまざまなメニューから選びたい人におすすめのクリニックです。

完全予約制を採用

Dr.KAKUKOスポーツクリニックでは完全予約制を採用しているため、仕事や子育てなどに忙しい人でも予定を組みやすくなっています。

また院内が落ち着いた雰囲気になっているので、ゆったりとした気分で治療を受けられます。

Dr.KAKUKOスポーツクリニックの情報

診療時間 10:00~14:00 15:00~19:00
治療法(メニュー) 装具の装着
高周波温熱治療・超音波治療
理学療法士が行うリハビリテーション
ヒアルロン酸注射
関節内注射・ステロイド注射
PRP療法
PFC-FD療法
全国院数 全国1院
保証 なし
初回カウンセリング 27,500円
公式サイトはこちら

 

変形性膝関節症に関するよくある質問

最後に、変形性膝関節症に関するよくある質問について紹介していきます。

変形性膝関節症ってどんな症状?

変形性膝関節症の主な症状は膝の痛みや膝に水が溜まることで、初期症状としては膝に痛みや違和感を覚えるといったケースが多いです。

特に膝を使った動きはじめに痛みや違和感を覚えるケースが多く、だんだんと階段を降りるのがつらい、膝が曲がりきらない・伸びきらないといった症状も出はじめます

末期症状まで進むと移動が困難になるほか、じっと安静にしていても痛みを感じるようになり、日常生活にも支障が出てしまいます。

変形性膝関節症はどんな人に多い?

変形性膝関節症は女性や高齢者、O脚や肥満体型の人などに多い傾向にあります。

女性や高齢者の場合は筋肉量が少ないことから骨や軟骨へのダメージが大きくなりやすく、変形性膝関節症を発症しやすい傾向にあります。

またO脚や肥満体型の人も膝への体重負担がかかりやすいため、変形性膝関節症になりやすい傾向にあるので要注意です。

変形性膝関節症は放っておくとどうなる?

変形性膝関節症を放っておくと、膝に水が溜まって張りや違和感などを覚えるようになります

またどんどんと痛みが大きくなってしまう傾向にもあるため、できるだけ早めに医師に相談するのがおすすめです。

末期症状まで進むと歩くことすらもままならない状態になるので、変形性膝関節症を放置するのはよくないといえます。

変形性膝関節症は治りますか?

変形性膝関節症は一度発症すると自然に治癒することはありません

変形性膝関節症の原因となる軟骨には血管が通っていないため、セルフケアで治療することも非常に難しいといえます。

変形性膝関節症を治すためには医師による治療を受けることが大切で、筋肉を鍛える運動や膝の負担を減らす工夫などにより改善できます。

変形性膝関節症でしてはいけない運動はありますか?

変形性膝関節症でしてはいけない運動には、急に動いたり止まったりする動作があります。

急に動いたり止まったりする動作は膝への負担が大きくなりやすく、変形性膝関節症の症状を悪化させてしまう可能性も。

また急に膝を踏む込む動作や急に切り返す動作などもしてはいけない運動で、できるだけ日頃から避けたほうがいい動きといえます。

変形性膝関節症の原因まとめ

変形性膝関節症の原因は加齢や肥満、O脚、遺伝、筋肉量などで、初期症状としては動きはじめに痛みや違和感を覚えるケースが多いです。

そのまま放置していると日常生活にも支障をきたしてしまうリスクもあるので、少しでも気になったら早めに医師に相談してみてください。

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