避妊方法はさまざまな種類がある！ミレーナとはどんな避妊方法？避妊手術はデメリットある？

避妊方法にはどんな種類があるのか気になっていませんか？

妊娠を望まない方にとって避妊は、心と体を守る大切な手段です。

本記事では、避妊方法の種類をメリットやデメリットとともに紹介します。自分の身体や今後のライフスタイルに合った避妊方法を選択するための参考にしてくださいね。

避妊方法は何種類ある？
コンドームやピル以外も多数！

避妊方法の種類①
ピル

「経口避妊薬」や「OC」とも呼ばれるピルは、2種類の女性ホルモンを含んだ錠剤を毎日同じ時刻の服用で避妊できる方法です。女性ホルモンの作用により、排卵の抑制と精子の侵入を防ぎます。

ピルは大きく分けて4種類。ニキビ改善や生理痛の緩和、生理周期のコントロールなどさまざまな治療目的にも使われていますが、避妊目的では低用量ピルを使用するのが主流です。

飲み忘れなどがあると7％になっていますが、正しく服用すれば0.3％と高い避妊効果が期待できます。

（→参考：ネオクリニック）

ピルのメリット

ピルを使用した場合のメリットは以下の通りです。

ピルは飲み忘れずに服用を続ければ高い避妊効果を得られるだけでなく、妊娠したいタイミングですぐにやめられる点もメリットです。服用中止後に妊娠しづらくなるリスクもなく、人生設計に合わせて柔軟に活用できます。

女性ホルモンの作用により、避妊以外にも生理痛の緩和や生理周期の安定などの効果も期待できるのも嬉しいメリットです。

（→参考：ネオクリニック）

ピルのデメリット

ピルを使用した場合のデメリットは以下の通りです。

ピルは毎日決まった時刻に1錠服用を続けなければ、高い避妊効果が得られません。0.3％と低かった避妊に失敗する確率も、飲み忘れなどがあると7％に上がります。

また、服用開始後1～3ヶ月の間は不正出血や吐き気、むくみなどの副作用が起こる点もデメリットです。中には症状が重く出るケースもあり、血栓症などの重篤な病気の恐れもあります。ピル服用中に少しでも体調の変化を感じたら、医師に相談しましょう。

（→参考：ネオクリニック）

避妊方法の種類②
コンドーム

コンドームは、男性器にゴム製の袋をかぶせて使用する避妊方法です。物理的に精液が膣内に侵入するのを防ぎます。

正しい方法で使用すれば、2％と高い避妊確率ですが、正しく使用していなかった場合は13％と確率が高くなります。避妊の効果を得るためには、正しい装着や選び方などに注意が必要です。

コンビニやドラッグストアで安価に購入できるため、日本では最も普及している避妊方法と言えます。

（→参考：クリニックフォア）

コンドームのメリット

コンドームを使用する場合のメリットは以下の通りです。

他にもご紹介する避妊方法の中で、性感染症を予防できるのはコンドームだけです。

また、素材へのアレルギーがなければ副作用や合併症などの心配もありません。コンビニやドラッグストアで気軽に安く購入できるので、避妊方法として選択しやすい点もメリットでしょう。

（→参考：クリニックフォア）

コンドームのデメリット

コンドームを使用するデメリットは以下の通りです。

コンドームは誤って使用すると、妊娠確率が大きく上がってしまう点がデメリットです。装着方法だけでなく、装着するタイミングや使い方によっては避妊に失敗するケースもあります。

女性用のコンドームもありますが日本では普及が進んでいません。購入できるコンドームの多くは男性用なので、使用する際は男性の協力と理解が必要となります。女性主体で避妊を行えないのもデメリットです。

（→参考：クリニックフォア）

避妊方法の種類③
ミレーナ

IUSや避妊リングとも呼ばれるミレーナは、子宮内に装着して使用する避妊具でT字の形が特徴です。子宮内に挿入して継続的に黄体ホルモンを出し、着床や精子の侵入を防ぐ効果があります。

妊娠する確率は正しい使用で0.1～0.3％、一般的な使用でも0.8％と、高い避妊効果が見込まれています。（→参考：クリニックフォア）

ピルを服用できない方や、長期的に避妊したい方におすすめです。避妊効果だけでなく、生理痛の軽減や月経困難症・貧血の改善も期待されており、一度装着すると最長で5年は効果が持続します。

（→参考：心斎橋駅前婦人科クリニック）

ミレーナのメリット

ミレーナを使用するメリットは以下の通りです。

ミレーナ最大のメリットは、最長5年という長期にわたりピルと同様の高い避妊効果が期待できる点です。一度装着すれば毎日服用する必要はありません。

装着後すぐに避妊効果が得られ、妊娠を希望する場合は除去すれば妊娠が可能になります。生理痛の軽減や月経困難症の改善など、避妊以外の効果もメリットです。

（→参考：心斎橋駅前婦人科クリニック）

ミレーナのデメリット

ミレーナを使用した場合のデメリットは以下の通りです。

ミレーナを使用する場合は医師による診察と施術が必要です。また、確率は1.5％と低いものの極まれにずれる場合があるため、定期的な検診も欠かせません。

子宮の中にミレーナを入れたことによって、挿入直後数日間は出血やは腹部の痛み、腰痛などの副作用が起きる可能性があります。3～6ヵ月の間は不正出血に注意が必要ですが、時間の経過とともに徐々に落ち着くケースが大半です。

気になる変化があった場合は、必ずミレーナの施術を受けた病院で医師に相談しましょう。

（→参考：心斎橋駅前婦人科クリニック）

避妊方法の種類④
避妊手術

避妊手術は男性は精管、女性は卵管を塞ぐまたは切断する避妊方法です。精子や卵子の通り道を塞ぎ、受精をできなくさせます。

避妊できる確率は99.5％です。生涯妊娠を望まない方におすすめの方法ですが、一度手術を受けると元に戻せません。

卵管を元に戻す手術もありますが難易度が高く、成功しても妊娠率は高くないため、慎重に検討する必要があります。

（→参考：金山レディースクリニック）

避妊手術のメリット

避妊手術をするメリットは以下の通りです。

避妊手術は生涯にわたり高い避妊確率を継続できる点がメリットです。薬の服用や定期的な検診の必要もありません。

また、妊娠以外の機能は残っているため手術後も変わらず性行為ができる点もメリットです。

（→参考：近藤産婦人科医院）

避妊手術のデメリット

避妊手術を受けるデメリットは以下の通りです。

一度手術を行うと生殖機能を元に戻すことがほぼ不可能となります。体外受精など方法はあるものの、妊娠できる可能性は低いため手術を受ける前にパートナーとも十分に話し合いましょう。

また、麻酔を行って手術をするため入院が必要となります。性感染症の予防のためにもコンドームとの併用が必要です。

（→参考：永田産婦人科）

避妊方法の種類⑤
子宮内避妊システム

子宮内避妊システム（IUS）とは、IUDや避妊リングとも呼ばれる小さな子宮避妊器具を子宮内に装着する避妊方法です。装着すると銅の働きで精子の移動や受精を妨害します。

子宮内避妊システムは0.2～0.6％と避妊に失敗する確率が低く、一度装着すると約2年間の避妊が可能です。ミレーナと違い黄体ホルモンの放出はされないため、出産経験があり長期的に避妊を考えている方におすすめです。

（→参考：新宿駅前婦人科クリニック）

子宮内避妊システムのメリット

子宮内避妊システムを使用するメリットは以下の通りです。

子宮内避妊システムは、一度装着すれば数年は避妊効果が継続し、除去すれば妊娠できる点がメリットです。ピルのように毎日服用する必要がなく、女性主体で避妊に取り組めます。

女性ホルモンが含まれていないため、授乳中でも使用できるのも大きなメリットです。

（→参考：新宿駅前婦人科クリニック）

子宮内避妊システムのデメリット

子宮内避妊システムを使用するデメリットは以下の通りです。

子宮内避妊システムは、医療機関で医師による装着と除去を受け、2年ごとの取り換えが必要です。

子宮内に装着する際にある痛みや出血の恐れもあります。月経量が増えるなどの副作用も見られますが、装着後約1～3ヶ月で徐々に症状は緩和されていきますが、症状が重い場合や長引く場合は、無理せず医師に相談しましょう。

勘違い注意！
間違った避妊の知識

間違った避妊の知識➀
膣外射精

「避妊しなくても膣外で射精すれば大丈夫」は間違いです。

膣外射精は、射精前に男性器を抜き膣の外で射精するいわゆる「外出し」をさします。一般的に膣外射精を行った場合の妊娠率は22％です。

射精前に分泌される体液にも精子は含まれているため、射精前であっても膣内に精子が入ってしまいます。

妊娠するリスクが高いため、膣外射精による避妊は避けましょう。妊娠を望まない場合は、必ずコンドームやピルなどの避妊方法を使用してください。もし妊娠した可能性がある場合は、アフターピルの使用がおすすめです。

（→参考：エミシアクリニック）

間違った避妊の知識➁
膣内洗浄

「膣内で射精しても後で洗い流せば妊娠しない」も間違いです。

精子は膣内で放たれるとすぐに子宮へと向かいます。性行為を終えた後で膣内をシャワーなどの水圧で洗浄しても避妊の効果はありません。

また、膣内洗浄は正しい方法を取らないと膣炎や性感染症にかかりやすくなる恐れもあります。洗い過ぎによる皮膚が荒れる原因にもなるため、注意が必要な方法です。

妊娠を望まない場合は、ピルやコンドームなどの避妊方法を使用しましょう。もし妊娠したかもしれないと感じたら、アフターピルの使用がおすすめです。

（→参考：フィットクリニック）

間違った避妊の知識➂
安全日は避妊しない

「今日は安全日だから避妊しなくても妊娠はしない」も間違いです。

安全日とは妊娠する可能性が低い日のことで、生理前から生理中が一般的です。排卵が終わっているため妊娠する可能性が低いと考えられています。

出典：クリニックフォア

しかし、女性の生理周期はストレスなどによって簡単に変化するものです。周期が安定していない方はもちろん、安定している方もその時だけ変動する可能性がゼロではありません。

精子の寿命は3日程度と言われていますが、もっと長く生きのびるケースもあります。

危険日に比べれば確率は低いものの、実際に生理直前や生理中の性交渉で妊娠した例もあるため、妊娠しない安全な日はないと頭に入れておきましょう。

妊娠の恐れがある場合は、アフターピルの使用がおすすめです。

（→参考：クリニックフォア）

ピルのオンラインネット診療
おすすめクリニック9選を紹介

避妊方法の種類
まとめ

日本で最もポピュラーなコンドーム以外にも、ピルやミレーナ、避妊手術、子宮内避妊システムと避妊確率の高い方法があります。しかし、100％避妊できる方法はありません。

また、広く知られているものの誤った避妊方法も存在しています。

種類ごとのメリット・デメリットを把握しましょう。確実に避妊するためには併用もおすすめです。

妊娠は今後の人生にも大きな影響を与えるので、パートナーともよく相談して自分に合った避妊方法を選んでくださいね。

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