トレチノインとは
ビタミンA(レチノール)の誘導体で、ビタミンAの50~100倍の生理活性を有しています。
米国ではしわ・ニキビの治療医薬品としてFDAに認可されており、皮膚の若返り薬として使用されています。
また、トレチノインはもともと血液中にごく微量流れているものなのでアレルギーを起こすことはありません。
この肌再生効果のあるトレチノインと、漂白作用のあるハイドロキノン、美白効果のあるビタミンCローションを組み合わせて治療を進めていきます。
トレチノインの効果
- ●皮膚の角質をはがす。
- ●表皮の細胞をどんどん分裂・増殖させ、皮膚の再生を促す。
(ターンオーバー活性。その際表皮の深い層にあるメラニン色素を外に押し出します。) - ●皮脂の分泌を抑える。
- ●コラーゲンの分泌を高め、皮膚の張り・こじわの改善をもたらす。
- ●表皮内の粘液性物質の分泌を高め、皮膚をみずみずしくする。
トレチノインはしわにも有効
コラーゲン増生を促す数少ない薬ですので、しわにも効果が期待できます。
また、使用開始すぐは皮剥けがひどくなることがありますので、十分な保湿が必要です。
トレチノインはニキビにも有効
皮脂腺の機能を低下させ、角質をはがす作用があるため、ニキビ治療に大変効果的です。ニキビが改善した後も、引続き治療をすることによって赤みも消えていきます。
トレチノイン使用の注意事項- ●妊娠中・妊娠予定の方は使用できません。
- ●トレチノインは、強力な作用のある薬剤のため、使用すると反応性の皮膚炎が起こります。皮膚が赤くなったり、ぽろぽろと角質が取れてきますが、適度な範囲であればまったく心配ありません。
- ●皮は無理にむかずに自然にはがれるのを待ってください。
- ●肌の角質をとるトレチノイン治療をしているときには、ハイドロキノンはしみるためヒリヒリしたり、皮膚が赤くなったりする場合があります。刺激が強い場合はハイドロキノンだけを使用してください
ハイドロキノンとは
しみの原因であるメラニン色素を抑制します。
※トレチノインでメラニン色素を外に押し出し、ハイドロキノンで新しいメラニン色素をつくるのを防ぐのが効果的です。
※市販されている美白化粧品は、ハイドロキノンに比べて成分の作用が非常に弱いものです。
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法に有効なしみ
有効なもの
- ◇老人性色素斑: 30歳代以降、出現してくる、比較的濃い茶色の輪郭のはっきりしたしみ。最もよく見られるしみです。
- ◇炎症性色素沈着:傷、やけどなどの炎症のあとにできるしみ。
- ◇肝斑
取れないもの
- ◇黒いほくろ、生まれつき存在する黒色のあざ
- ◇老人性ゆうぜい:加齢に伴い現れるいぼ。茶色からこげ茶色をしており、盛り上がっている。
- ◇手のしみ:皮膚の再生が遅く、トレチノインに対する反応が鈍い上、家事などで薬の成分が奪われてしまいます。
トレチノイン・ハイドロキノン併用療法の流れ
価格
トレチノイン (0.05% 5g) | 2,200円(税込) |
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トレチノイン (0.1% 5g) | 3,300円(税込) |
※未成年者の施術には親の同意書(一筆でも可)が必要です。